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2007年01月30日(火) 00時00分

07年度から公舎経費は知事が負担 特別職支度料は全廃 中日新聞

 石川嘉延知事は二十九日、知事公舎の経費負担について二〇〇七年度から、知事が私的に使用している部分の家賃と光熱費、電話料金の全額を自ら負担するほか、特別職の「支度料」を廃止する方針を明らかにした。県特別職報酬等審議会(会長・松浦康男県経営者協会会長)の審議を踏まえ、見直しを検討していた。

 静岡市葵区安東にある知事公舎は一九八八年三月に完成した。敷地面積千四百二十八平方メートルで、木造平屋約三百三十平方メートル。土地、建物は県が所有し、石川知事は光熱費と電話料金の一部を支払っている。県財務管理室によると、〇七年度からの知事負担は年百五十万円超になるとみられる。

 支度料は、スーツケースの購入・レンタル費用や旅行保険など海外出張の準備経費として、知事と議長の場合、出張期間に応じて十万七千八百円から十五万四千円、副知事と一般議員は八万六千二百四十円から十二万三千二百円が支給されている。一般職員は、役職と出張期間に応じて五万三千九百円から十万百円。十五日未満の場合は半額支給になる。

 県は、特別職について〇七年度から全廃する方針で、県議会側も議員の支度料を全廃することで一致しており、関係条例の改正案を二月定例県議会に提出する。一般職の支度料については〇七年度の廃止はないが、民間企業や他県の実態を調査し、引き続き見直しを検討するという。

 一方、同審議会は二十九日、知事の報酬総額を約9%削減するなどとする答申書を石川知事に提出した。知事は「全面的に尊重し、二月県議会で必要な条例改正をしていきたい」と述べた。 (須藤恵里)


http://www.chunichi.co.jp/00/siz/20070130/lcl_____siz_____001.shtml