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2007年01月30日(火) 22時25分

「迅速な対応を」/鳥インフル確認朝日新聞

 高梁市川上町三沢の養鶏場「橋本農場」の鶏から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、県は29日午前9時半から、石井知事を本部長とする「県高病原性鳥インフルエンザ対策本部会議」を開き、今後の対応などについて確認した。

 石井知事は会議の冒頭で「蔓延(まんえん)防止と風評被害が緊急の課題。冷静な対応をしていかねばならない。的確かつ迅速に対応してほしい」とあいさつした。正午すぎには、高梁市の秋岡毅市長らと同農場を視察し、「何が原因か、感染を防ぐための対策はこれまで通りでいいのか、国を中心にしっかりと考えていかないといけない」と述べた。

 同農場では同日、防護服に身を包んだ県内の家畜保健衛生所の職員ら約15人が鶏舎を消毒したり、同農場への補償の準備のため、鶏や卵の経済的価値を評価したりした。また、同日朝から夕にかけ、高梁市内と井原市内3カ所に設けた消毒ポイントで、同所の職員が養鶏場の関係車両を消毒した。関係車両や農場の消毒は、30日以降も続ける。

 県は防疫対策と風評被害対策に全庁を挙げて取り組むため、30日に予定されていた図上防災訓練は延期した。また、29日から県ホームページのトップページに「高病原性鳥インフルエンザ関連情報」を設けたほか、県内の全市町村や各生協など79の関係団体に風評被害防止に協力を求める書類を発送した。

http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000701300003