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2007年01月29日(月) 00時33分

イスラエルに初の「アラブ系閣僚」朝日新聞

 イスラエル政府は28日の閣議で、同国で初めてアラブ系のイスラム教徒のガレブ・マジャドレ氏を無任所相として入閣させることを賛成多数で決めた。マジャドレ氏は労働党の国会議員で、同党の教育文化スポーツ相が昨年辞任したのを受けて、ペレツ党首が推薦、労働党と連立を組むカディマのオルメルト首相も同意していた。ただ、今回の人選は、昨年夏のレバノン紛争などで国防相として失策を重ねているペレツ党首の人気取りが目的との見方が有力だ。

 イスラエル国籍を持つアラブ系は同国全人口の2割を占める。だが、イスラエルは自らを「ユダヤ人国家」と規定しているため、差別感に苦しむ傾向が強い。マジャドレ氏は入閣について「アラブ系に国家への帰属感を与える」と評価した。

http://www.asahi.com/international/update/0129/002.html