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2007年01月29日(月) 00時00分

晩婚化進行も、景気回復で20代の結婚が下げ止まりZAKZAK

 低下を続けていた20代の結婚がほぼ下げ止まりになっていることが、厚生労働省が2004—05年の結婚について分析した報告書で分かった。景気が回復し雇用が改善したことが背景にあるとみられる。

 晩婚化の進行で30代の結婚は増加が続いており、これに加えて特に20代女性の結婚が横ばいに転じたことが、06年の出生数の増加につながったと同省はみている。

 報告は、月ごとに集計している人口動態統計を用い、その月を含む過去1年間の結婚件数を比較して、年代別の変動傾向を調べた。

 25—29歳女性の場合、04年1月時点では過去1年の結婚件数は約31万件だったが、05年6月時点では約28万5000件まで減少。しかし以降は毎月の時点で、28万5000件前後で推移していた。

 同世代の男性や20—24歳の男女も同様に下げ止まった。

 一方、35—39歳は男女とも増加、女性は30—34歳でも増加していた。

 報告ではこのほか、国内の夫婦の数が02年以降、減少し始めていたことが判明。05年は04年と比べ約6万5600組減っていた。結婚の減少と、高齢化に伴う死別の増加が原因。

 05年の都道府県別分析で、妻が年上の結婚が最も多かったのは28%の宮崎で、以下高知、沖縄の順。国際結婚は9%の東京が最多で、山梨、千葉が続いた。

ZAKZAK 2007/01/29

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007012929.html