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2007年01月29日(月) 00時00分

柳沢厚労相「女性は子供を産む機械」…安倍内部爆弾ZAKZAK

=写真下=の任命責任を問う声も上がり、支持率低下に歯止めがかからない安倍政権は、またも内部に爆弾を抱える形となった。

 「機械って言っちゃ申し訳ないけど」「機械と言ってごめんなさいね」…。柳沢厚労相の「子供を産む機械」発言は、こうしたエクスキューズを挟みながらも、躊躇(ちゅうちょ)することなく続けられた。

 この集会は、自民県議の後援会の集会で、30分間講演を行った柳沢厚労相は、年金や福祉問題などについて話し、さらに少子化問題についても触れた。

 この中で、出生率の低下に言及した柳沢厚労相は、「15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと話した。

 会場内ではこの発言に対する訂正はなく、同日夜になって、人口統計学の話でイメージを分かりやすくするために、こうした発言をしたと説明したという。何度かのエクスキューズを挟んだとも釈明したが、「言い訳をしながらも、何度も『機械』『機械』と発言しているのは、柳沢厚労相の頭の中で、女性をそういう風に解釈しているからではないのか」との厳しい声もある。

 厚生労働省は、いわゆる「残業代ゼロ法案」と呼ばれる「ホワイトカラーエグゼンプション制度」の導入を目指していたが、今国会への法案提出を引っ込めた。柳沢厚労相は、組織のトップとして、サラリーマンの敵といわれたが、今回、女性も敵に回した格好だ。

 折しも、安倍政権の支持率低下に歯止めがかからない現状。29日付朝刊の世論調査でも毎日新聞が、前回(12月)から6ポイント減の40%に下落。日経新聞でも、前回(同)から3ポイント減の48%と5割を割り込んだ。

 これまで、男女別では女性の方が支持率が高かった安倍政権だが、柳沢発言で、女性からの支持も急減しておかしくない状況に追い込まれた。 

ZAKZAK 2007/01/29

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007012910.html