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2007年01月29日(月) 19時44分

自民逢沢氏、推薦候補への投票依頼メール 宮崎知事選で朝日新聞

 自民党の逢沢一郎・衆院議運委員長が、21日に投開票された宮崎県知事選で、落選した自民、公明両党の推薦候補へ投票を呼びかける電子メールを投票日直前に送っていたことが29日、明らかになった。インターネットを使った選挙運動は公職選挙法で禁じられている。野党は責任を追及する構えだ。

 メールは19日午後と20日午後の2度にわたって、同じ内容が約1000人に送信された。与党が推薦した持永哲志氏を紹介し、「宮崎県にお知り合い、友人の方がいらっしゃいましたら、『もちなが』さんをどうぞよろしくお願い致します」と訴えている。公選法は、認められた文書以外での投票依頼を禁じている。

 逢沢氏は29日、朝日新聞の取材に対し、「ほとんどが岡山県在住の自分の支持者に送ったものだった」と述べ、公選法に違反するとの認識がなかったことを強調した。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は、「事実とすればとんでもない。議運委員長という大変重要な役職に値しない違反行為だ」と語り、責任を追及する構えだ。一方で、インターネットの選挙利用の解禁をめぐる議論に発展する可能性もある。

http://www.asahi.com/politics/update/0129/012.html