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2007年01月29日(月) 20時54分

不二家、旧経営陣を「棚上げ」 新設の執行役員会中心に朝日新聞

 不二家は29日、会社の意思決定機関として執行役員会(議長・桜井康文社長)を新設した、と発表した。旧体制で経営を取り仕切った取締役会は存続するが、今後、執行役員会の決定を追認するだけの組織となり、会社の意思決定から実質的に棚上げされる。同日付で品質保証担当だった三浦幸一氏ら2人の常務取締役を取締役に降格した。

 執行役員会メンバーは議長の桜井社長のほか、各部門のトップを兼任する現職執行役員から数人を選び、8人程度で構成する。案件に応じ、柔軟にメンバーを見直す。週1回会議を開き、会社の意思決定を行うという。

 桜井社長は会見で、新体制導入の理由として「改革がよりスムーズに進むように(した)」と説明。「外部から不二家を変える」改革委員会の田中一昭委員長(拓殖大教授)も「若手が改革を進める。取締役会は今回の事態を招いたのだから実質機能ストップぐらいの気持ちだ」と強調した。桜井社長は、現場の工場長を含め関係者の処分も、近く実施する考えを明らかにした。

 他社との提携について、桜井社長は「品質管理などの面で協力関係を検討していきたい」と述べた。

http://www.asahi.com/business/update/0129/122.html