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2007年01月29日(月) 21時21分

三菱自、新型ミニバンをパジェロ工場でも生産 販売回復朝日新聞

 三菱自動車の完全子会社「パジェロ製造」(岐阜県坂祝町、生産能力年13万台)は29日、今月11日に生産を始めた新型ミニバン「デリカ」の生産ラインを報道陣に公開した。デリカの生産で、同社の07年度の生産台数は約12万台と、5年ぶりに10万台を超える見通しで、約600人の派遣社員を新規雇用した。

 新型デリカは13年ぶりに全面改良し、31日に発売する国内向けミニバン。07年度は5万台程度の販売を見込む。海外を中心とした販売回復で水島工場(岡山県倉敷市)の生産能力が足りなくなり、パジェロ製造に移管された。

 同社は82年以来、三菱自の主力車種のスポーツ用多目的車(SUV)「パジェロ」を生産してきた。だが、リコール隠し事件の影響などで生産台数が減少し、05年度は約7万8000台と、ピークだった92年度の約16万9000台から半減。04年には閉鎖も検討されていた。

 三菱自は昨年12月にも、SUV「アウトランダー」の生産を水島工場から岡崎工場(愛知県岡崎市)に一部移管しており、東海地方での生産回復が進んでいる。

http://www.asahi.com/business/update/0129/123.html