記事登録
2007年01月27日(土) 15時26分

ドコモ、三菱電機に補償請求へ 携帯電池破裂で朝日新聞

 NTTドコモの携帯電話に使われていたリチウムイオン電池が破裂した問題で、ドコモは26日、携帯端末を製造した三菱電機に対し、不良品が見つかった電池の回収・交換に要した費用などの補償を求めることを決めた。請求額は数十億円規模になる見込みだ。

 補償を求めるのは、電池の回収・交換、対象顧客への連絡、謝罪広告などに要した費用。端末販売で本来得られたはずの逸失利益の補償要求も検討する。請求額を細かく算定し、3月以降に請求する方針だ。

 回収対象の電池パックは、三菱製の端末「D902i」などに使われた約130万個。三洋電機の子会社がOEM(相手先ブランドによる生産)供給で生産したが、ドコモは供給契約を結んだ三菱に補償を求める。

 算定が難しい逸失利益まで請求すれば異例の対応だが、三菱製端末は売れ筋商品で年末の大型商戦期の販売機会を失った影響が大きいため、検討することにした。この問題では三菱も、三洋に回収費用と逸失利益を請求する方針を固めている。

 ドコモは販売を停止していた三菱製端末の3機種「D902i」「D902iS」「D903i」の販売を27日から再開する。不良品の回収・交換を優先し、販売を見合わせていた。

http://www.asahi.com/business/update/0127/019.html