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2007年01月27日(土) 23時00分

岡山でも鳥インフルか 簡易検査で7羽陽性朝日新聞

 農林水産省と岡山県は27日、同県高梁(たかはし)市で高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある採卵鶏22羽が死んだと発表した。岡山家畜保健衛生所で簡易検査した7羽全部から陽性反応が出た。同衛生所はウイルスの分離を進めており、分離ができ次第、茨城県つくば市の動物衛生研究所にウイルスを送る。29日夕には確定診断が出る見込み。鳥インフルエンザは宮崎県清武町と日向市でも今月13日と25日にウイルスが確認されている。

 県などによると、鳥インフルエンザに感染した疑いがある鶏が確認されたのは同市川上町の農場で、採卵鶏約1万2000羽を飼育。27日午前9時すぎ、農場から高梁家畜保健衛生所に「死亡する鶏が多い」と連絡があった。26日に2羽、27日に20羽が死んだという。鶏が死んだのは、8棟ある鶏舎のうち1棟に集中していた。

 この農場では、宮崎県での鳥インフルエンザ発生を受けて県が実施した今月12日の聞き取り調査や同16日の立ち入り調査では、異常はなかったという。鶏舎が開放型のため、防鳥ネットも取り付けていたという。

 県は農水省のガイドラインに基づき、この農場から半径10キロ以内の養鶏場などに、鶏や卵の移動の自粛を要請している。県によると、10キロ以内にはほかに15の養鶏場があり、採卵鶏86万羽、肉用鶏7万羽が飼育されている。鶏卵や鶏肉を食べることで鳥インフルエンザウイルスが人に感染した例は、世界的にも報告されていないという。

 岡山県内には計209の養鶏場がある。1000万羽を飼育し、全国10位の規模。

http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200701270261.html