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2007年01月27日(土) 14時35分

「カシミヤ100%」と不当表示、卸5社80万点回収読売新聞

 東京、福岡の衣料品卸5社が「カシミヤ100%」などとして出荷したセーターやマフラーなどが、実際には混用率が基準を満たさない不当表示とわかり、5社は計約80万点の自主回収を始めた。

 経済産業省は5社に再発防止を指導する方針。すべて中国の工場で製造された輸入品で、5社は原料の仕入れや製造の段階で問題があったとみて調べている。

 5社は、丸紅グループ「東京マルト」(福岡市、回収対象約60万点)、同「バイスコーポレーション」(同、約15万点)、「アルプス・カワムラ」(東京都中央区、約3万3000点)、「ダイトー」(同、約2万7000点)、「小杉産業」(同、約2000点)。

 関係者によると、欧米や日本の高級品生産業者でつくる「カシミヤ・キャメル製造業者協会」(本部・米国)が昨年、日本国内で流通するカシミヤ製品の品質テストを行った結果、一部の商品の混用率が表示と異なっていたとして、小売店に指摘。各社が在庫商品を調べたところ、「100%」とあるのが90%前後だったり、「50%」の表示に足りなかったりした商品が複数、確認された。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070127i407.htm?from=main4