記事登録
2007年01月26日(金) 01時50分

不二家、大腸菌陽性でも「出荷」…国の基準を無視読売新聞

 大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)で、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌や、大腸菌群について、国の基準に反し、検査で陽性になっても出荷してよいとなっていたことがわかった。厚生労働省では「陽性で販売していたとすれば問題」としている。

 同省の洋菓子の衛生基準では、黄色ブドウ球菌や大腸菌群について、「検査で陰性であること」とし、「適合しない場合は販売しない」と定めている。

 しかし、不二家では検査で陽性となっても、黄色ブドウ球菌については、「製品1グラム当たり1000個超」、大腸菌群については「1万個超」で、初めて「回収を要する」と、マニュアルに規定されていた。

 不二家の社内基準について同省では「陽性でも販売しているとなれば問題。こうした数値の設定に、どのような科学的根拠があるのか疑問だ」と話している。

 不二家では、一般細菌数に関しても、国の衛生基準より10倍も緩く社内基準を設定していたことが明らかになっている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070125it16.htm