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2007年01月26日(金) 00時00分

筋交い、計算書の半分 京都のアパホテル 中日新聞

 富山市の「田村水落設計」が構造計算した2ホテルの耐震強度偽装問題で、京都市の「アパホテル京都駅堀川通」は、建物を補強する筋交いの数が、施工図では構造計算書の半分に減っていたことが26日、京都市の調査で分かった。

 京都市によると、「堀川通」の構造計算書は、筋交いを126カ所に入れることになっていたが、施工図は57カ所だった。元請けで工事監理者の「タスク研究所」(東京)は気付いたが、耐震強度について構造計算を担当した水落光男1級建築士に問い合わせ、承認を得て施工したという。

 「アパヴィラホテル京都駅前」の筋交いも構造計算書は36カ所だったが施工図は27カ所になっていた。

 水落建築士は市の調査に「堀川通」の変更について「(耐震強度は)再計算したが書類が残っていない」と釈明。「京都駅前」は再計算しなかったことを認めたという。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070126/eve_____sya_____006.shtml