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2007年01月26日(金) 00時00分

浴場設計変更で再計算書提出せず…京都のアパホテル読売新聞

 耐震強度が偽装されていた「アパホテル京都駅堀川通」(京都市下京区)で、最上階の11階の大浴場の配置などを大幅変更し、再度、建築確認申請をした際、構造計算の再計算書が提出されていなかったことがわかった。

 建築確認を行った民間の指定確認検査機関「京都確認検査機構」も手続きの不備を見落としていた。京都市は「大幅な設計変更の場合には、再計算が必要になるのは明らかで、建築基準法に違反している」として経緯を調べている。

 同ホテルは、2003年8月の建築確認後、着工。その後に11階の大浴場の配置や間取りを変えたり、1〜2階の吹き抜けをなくす計画に修正し、翌年12月に再び建築確認申請した。

 大浴場や吹き抜けの変更は床にかかる負担が大幅に変わるため、再申請時には構造計算書を再提出する必要がある。しかし、田村水落設計(富山市)に構造計算を発注した「タスク研究所」(東京都港区)は構造計算書を再提出しておらず、同検査機構も書類の不備に気づかなかったという。

http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20070126hg0c.htm