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2007年01月26日(金) 21時20分

「TV現場も科学者規範を」 「納豆」問題で学術会議朝日新聞

 テレビ番組の制作現場にも「科学者規範」を——。関西テレビ制作の「発掘!あるある大事典2」のデータ捏造(ねつぞう)問題で、日本学術会議は26日、テレビ番組などで科学実験の計画や実施にかかわる人は同会議の「科学者の行動規範」を守るべきだ、とする金沢一郎会長の談話を発表した。

 同規範は、国内のすべての科学者と技術者が対象で、相次ぐ科学論文の不正を防ぐため、昨秋発表された。研究内容の説明と公開、データの厳正な取り扱い、不正を防ぐ研究環境の確立などを求めている。談話では「国民への影響の大きい番組で捏造などの不正があれば、科学そのものに対する信頼を著しく傷つけかねない」としている。

 一方、日本民間放送連盟(広瀬道貞会長)も同日、加盟するテレビ・ラジオ201社に対し、番組での正確な情報提供やチェック体制の点検などを文書で要請した。また、民放労連(碓氷和哉委員長、組合員1万1千人)も同日、事実関係の徹底的な解明や放送での公表、ゆとりある制作環境などを求める見解を発表した。

http://www.asahi.com/culture/update/0126/015.html