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2007年01月26日(金) 23時53分

父が手足縛り上げ監禁 小4女児死亡 宮城朝日新聞

 宮城県栗原市の自宅敷地内にある薪(まき)小屋で小学校4年の次女をロープで縛り上げ、閉じこめたとして父親が逮捕監禁容疑で逮捕される事件があり、県警は26日、次女が死亡したと発表した。死因は27日に司法解剖して特定する。ロープで縛り上げたことと死亡の因果関係が認められれば、逮捕監禁致死の疑いもあるとみて調べる。

 23日に逮捕されたのは、同市築館照越、会社員遠藤忠男容疑者(52)。築館署の調べでは、遠藤容疑者は22日午後9時20分ごろ、次女の有紀さん(10)を自宅から離れの木造の薪小屋に連れ出し、両手足をナイロン製のロープで縛ったうえで、小屋のはりにロープの先端を結んでつり上げ、閉じこめた疑い。小屋の中は暖房がなく、明かりもなかったとされる。

 縛られてから25分ほどして長女(16)が小屋に様子を見に行ったところ、有紀さんはしゃがみこんでおり、意識がもうろうとしていたという。救急車で病院に運ばれたが、ロープが首を圧迫しており、低酸素脳症の状態が続いていた。

 調べに対し遠藤容疑者は、「普段から、親の言うことを聞かなかった。テレビを見るのをやめるように注意したが、言うことを聞かないのでしつけのつもりでやった」と供述しているという。

 家族の話からは、ロープで縛る「しつけ」は普段から何度かあったというが、体には虐待を受けていたような形跡はみつかっていないという。

http://www.asahi.com/national/update/0126/TKY200701260368.html