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2007年01月26日(金) 00時00分

LEC大宇都宮キャンパス 市が実態把握へ読売新聞

JR宇都宮駅ビル内にあるLEC大宇都宮キャンパス。フロアを共用している資格試験予備校の講座パンフレットが多数並んでいる
 文部科学省が25日、「LEC東京リーガルマインド大学」(本部・東京都千代田区)に対し、学校教育法に基づく改善勧告を行ったことを受け、宇都宮市は同日、LEC大宇都宮キャンパス(川向町)の実態把握に乗り出すことを決めた。

 宇都宮キャンパスは、市が2005年、構造改革特区制度の「宇都宮キャリア人材育成特区」に認定されたことを受けて、06年4月、JR宇都宮駅ビル「パセオ」の7階に開校した。

 LEC大によると、宇都宮キャンパスには現在3人の学生が在籍。「クラス担任」の教員1人が配属されているほか、大学の専任教員が他キャンパスとの掛け持ちで授業を行っている。キャンパスは、資格試験予備校の「LECスクール宇都宮本校」と共用しているが、「大学生とスクール生が一緒に授業を受けることはない」という。

 市は、キャンパス開設にあたり、施設設備や講義風景などの現地調査を「これまで数回」(政策審議室)行ったが、今回、文科省が指摘した、▽勤務実態のない専任教員が多数存在する▽学生に対し十分な指導方法が採られていない——などの事項は把握していなかった。このため、市政策審議室は「改善内容を確認したうえ、早急に事実把握に努めたい」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news001.htm