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2007年01月26日(金) 19時25分

資金洗浄防止「門番」法案、見送り 自民部会「拙速」朝日新聞

 犯罪組織の資金洗浄などを防ぐ社会の門番役として、弁護士らに疑わしい取引の届け出を義務づける「ゲートキーパー(門番)法案」を巡り、自民党の内閣・法務・司法制度調査会の合同部会は26日、「議論が尽くされておらず拙速だ」として、予定されていた同日の部会承認を見送った。政府は「特急」で処理される「日切れ扱い法案」として年度内のスピード成立を目指すが、当初予定の2月2日の閣議決定は困難な情勢になった。

 法案は約50の業種が対象。日弁連は「依頼者との信頼関係を保てなくなる」と反対している。

 部会では、実質上初めての議論の場で承認を取ろうとする警察庁の姿勢に対し、慎重論が集中。「国民に全く知られていない法案を『日切れありき』で議論するのはおかしい」との意見も出た。

http://www.asahi.com/national/update/0126/TKY200701260322.html