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2007年01月25日(木) 00時00分

通勤費を不正受給 市在職中、届出の変更怠る 東京新聞

 かすみがうら市職員を辞職、市議選に出馬して初当選した男性市議(35)が、在職中、住所を変更しながら、三カ月間、旧住所地のままの通勤費を受けていたことが二十四日、分かった。男性市議は、すでに過払い分約三万円を市に返還している。

 同市によると、男性は今月二十一日投票の市議選に出馬するため、昨年九月五日付で、住所をつくば市からかすみがうら市に変更した。住所が変われば通勤にかかる費用も変わるため、通勤届も変更しなければならない。

 つくば市からの通勤費は月額一万千三百円。新住所のかすみがうら市は二千円。しかし、男性は変更届を怠り、旧住所のまま通勤費を受給していた。男性は市議選出馬のため昨年十二月三十一日付で退職、差額は同月下旬に市に返還したという。

 同市では「通勤届がなければ、そのまま支給する。(男性からの)届けは昨年十二月。三カ月間の過払いは返還してもらったが、精査した結果、九月分も返還が必要と分かった。近く請求したい」と釈明している。

 男性は「横浜での(バンドの)ライブなど、個人的な活動もしていたので、うっかりしていたといえばうっかりしていた。いずれにしても過払い分は返還した」と話している。 (坂入基之)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20070125/lcl_____ibg_____001.shtml