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2007年01月25日(木) 15時02分

共立薬科大、慶大との合併効果で志願者倍増朝日新聞

 08年4月に慶応義塾大(東京都港区)に統合される共立薬科大(同)の入学試験で、募集が多い一般入試前期の志願者数が24日、まとまった。95人の定員に昨年の2倍近い2659人が出願。合格者が昨年並みの306人なら競争率は8.7倍(昨年は4.5倍)になる。今春の入学者が「慶大」の卒業生になるかどうかは未定だが、薬学部人気が低迷する中、慶応ブランドの威力が証明された格好だ。

 共立薬科大は薬学部だけの単科大学。主に薬剤師をめざす6年制の薬学科(前期の募集定員80人)と、主に研究者をめざす4年制の薬科学科(同15人)がある。今回、薬学科に2075人、薬科学科には584人が出願した。

 同大は昨年11月、推薦入試(同65人)の終了直後に慶大との合併を発表。1月15日に締め切られたセンター試験利用入試(同15人)には、昨年より1300人余り多い1989人が出願し、競争率は13.3倍になった。

 駿台予備学校の利倉和彦・教務部課長は「受験生が志望校を決める直前に合併を発表し、タイミングがよかった。共立薬科大はもともと評価は高かったが、出身大学を尋ねられた時に『慶大です』と答えられる魅力は大きかったに違いない」と話している。

http://www.asahi.com/life/update/0125/007.html