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2007年01月25日(木) 03時06分

エフ・エー・シー社幹部ら詐欺逮捕へ…被害130億円読売新聞

 福岡県警は、出資法違反容疑で捜索した福岡市博多区のコンサルティング会社「エフ・エー・シー」が、当初から金をだまし取る目的で会員に出資を勧誘した疑いが強まったとして、詐欺容疑で立件する方針を固めた。

 エフ社が全国の8000人から約130億円を集めたことを突き止めており、同社幹部らの逮捕に向けて捜査を進めている。

 県警は昨年6月、エフ社が金融業の許可を得ず、起業指南のCDソフトの購入代名目で、1口100万円出資すれば、資産を運用して月5万円の配当を支払うとうたって金を集めたとして、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で捜索した。

 捜索後に凍結されたエフ社の銀行口座には約10億円しか残っていなかった。

 エフ社を巡っては、前社長が代表を務める関連団体「WBEF」(ワールド・ビジネス・エキスパート・フォーラム)から、自民党の魚住汎英(ひろひで)参院議員(比例選出、熊本県出身)がパーティー券購入代金240万円と囲碁セット購入代として2000万円を受け取っていたほか、パーティー券代金として松岡農相(衆院熊本3区)が100万円、野呂田芳成衆院議員(無所属、衆院秋田2区)が40万円を受け取ったことが判明している。エフ社幹部は読売新聞の取材に「会員から金をだまし取る意図はなかった」と主張している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070125i201.htm