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2007年01月25日(木) 20時49分

宮崎県日向市の鶏大量死、鳥インフルと確認 H5亜型朝日新聞

 宮崎県日向市東郷町の養鶏場で鶏が大量死した問題で、農林水産省と県は25日、H5亜型の鳥インフルエンザウイルスの感染を確認したと発表した。大量死は同日までに3169羽に上った。県は26日から、この養鶏場の残り約5万羽の殺処分に着手し、隣に近接する別経営の養鶏場の5万羽の処分も検討する。半径10キロ圏内にある計21養鶏場で飼われている約51万羽の鶏や卵は、25日午後7時から移動を禁止した。県内の感染確認は、これで2カ所目。

 県によると、今回感染が確認された養鶏場は、佐藤ブロイラー農場(佐藤欣一社長)。

 県は同日朝、死んだ鶏からウイルスを分離し、動物衛生研究所(茨城県つくば市)の鑑定で鳥インフルエンザウイルスと確認された。詳しいウイルスの型の判明には数日かかる見込みだが、農林水産省と県は強毒性の可能性が高いとみている。

 県は、鶏の死骸は養鶏場近くの山林に埋める方針。殺処分と埋却作業には4日以上かかるとみられる。また、県は26日、県職員100人に加え、日向市と畜産関係団体の応援も得て計150人態勢で殺処分を始める。

 鶏などが移動制限される半径10キロ圏内には日向市と美郷町、都農町、木城町に西都市の5市町が含まれるが、対象となる養鶏場は日向市と美郷町にある。

 県内では13日、現場から約60キロ南の清武町の谷口孵卵(ふらん)場でも鳥インフルエンザ感染が確認された。後に強毒性のH5N1型と判明。半径10キロ圏内では鶏などの移動が禁止されたが、県は25日、鶏卵の移動制限を解除した。圏内の11養鶏場のうち3養鶏場が対象だ。

 佐藤ブロイラー農場では、25日に新たに1850羽が死んでいるのが見つかった。

http://www.asahi.com/life/update/0125/011.html