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2007年01月25日(木) 00時00分

北九州連続殺人事件、控訴審で緒方被告が一転無罪主張ZAKZAK

 北九州の連続殺人事件で6件の殺人罪と1件の傷害致死罪などに問われ、一審でともに死刑判決を受けた松永太(45)、緒方純子(44)両被告の控訴審初公判が24日、福岡高裁(虎井寧夫裁判長)で開かれ、両被告はいずれも無罪を主張した。

 松永被告は一審に続く無罪主張。緒方被告は捜査段階で自白し、一審では起訴事実を認めていた。

 控訴審で緒方被告の弁護団は、殺害の実行者だったことを認めた上で「松永被告から激しい虐待を受け、著しく判断力が制限された状態だった」と、一転して責任能力を争う姿勢を示した。

 一審判決が「首謀者」と断じた松永被告側は「1994年に大分県の別府湾で緒方被告が知人の女性を水死させたことが家族に知られ、口封じをしようとしたことが一連の事件につながった。虐待で支配し、殺させたとする一審判決は誤りだ」と主張した。

 一審福岡地裁小倉支部判決によると、事実上の夫婦関係にあった両被告は96年から98年にかけ、北九州市小倉北区のマンション自室で、緒方被告の母、妹夫婦、その子供ら計6人を殺し、遺体を解体して海などに捨てた。ほかに緒方被告の父の死について、傷害致死罪が適用された。

ZAKZAK 2007/01/25

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