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2007年01月25日(木) 00時00分

ミラーマン植草ピンチ…手にパンティー? 繊維ZAKZAK

 公判では証人として科捜研の女性研究員が出廷。「これまで大体100件、鑑定している」という研究員は、事件直後に植草被告の手を粘着シートに付けて採取した繊維片から、多量の綿繊維を採取したことを明らかにした。

 綿繊維は女子高生が履いていたパンティーの素材に近いものと判明。植草被告がスカートをサワサワした後、スカートをめくり上げ、パンティーの上からもさらに尻をナデナデした重要な証拠として提出された。

 しかし、綿繊維は多くの衣類やタオル、ガーゼにも使われている。このため、検察側はさらに犯人を特定しやすいスカートの繊維片が検出された事実を中心に、研究員へ証言させる戦術に出た。

 鑑定では女子高生のスカートに使われていた素材によく似た青いウールとみられる繊維が植草被告の右手薬指、親指、左手人さし指からそれぞれ1本ずつ発見された。顕微鏡で鑑定した結果、「色、形、太さが似ていた。鱗片を観察して形と並び方も似ていた。『髄』(繊維の特徴の1つ)がないのも双方、一致していた」(研究員)とした。

 痴漢で駅員に突き出された後、植草被告はネクタイを首に巻き、両手で引っ張って自殺を図るという茶番劇を演じているが、このネクタイも鑑定にかけられた。その結果、スカートの素材に酷似した繊維片がネクタイからも3本検出された事実を明らかにした。

 22日に保釈され、小ぎれいなスーツで身を包んだ植草被告は終始冷静で、時には傍聴人に会釈をする余裕をみせた。研究員が証言している間には、スカートやパンティーの写真が貼付された鑑定書のコピーを熱心に眺めていた。 

ZAKZAK 2007/01/25

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007012522.html