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2007年01月24日(水) 00時00分

3被告起訴事実認める 太田市贈収賄初公判 東京新聞

 太田市発注の下水道工事をめぐる贈収賄事件で、収賄などの罪に問われた同市契約検査課の元課長補佐石井英世被告(50)と、贈賄罪に問われた土木工事業「斎藤建設」(太田市)元社長の斎藤吉男被告(45)、父で元同社役員斎藤斉男被告(75)の初公判が二十三日、前橋地裁(久我泰博裁判長)であった。三被告とも起訴事実を認めた。

 冒頭陳述で検察側は、石井被告と斉男被告は一九八三年、石井被告が担当した公共工事現場で知り合ったと指摘。借金返済に困っていた石井被告が九三年六月ごろ、斉男被告の求めに応じ、同社を入札指名業者に推薦するなど便宜を図り、見返りとして暗にわいろを要求し、癒着を繰り返したとした。斉男、吉男両被告は石井被告の工事情報を基に他の入札指名業者と談合を繰り返したほか石井被告から教えられた予定価格をもとに入札価格を決定したとした。

 冒頭陳述によると、石井被告は同市の公共工事の設計金額など工事情報を漏らした謝礼として、九三年六月−昨年十一月まで、吉男、斉男両被告から計五十五回にわたり、現金計二千二十七万円を振り込ませ、生活費や女性との交際費などに使っていた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20070124/lcl_____gnm_____002.shtml