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2007年01月24日(水) 00時00分

元常務、責任を否定 足銀・ゴルフ場訴訟 東京新聞

 足利銀行の旧経営陣がゴルフ場開発会社「荒川観光開発」(埼玉県)に不正融資し損害を受けたとして、同行が旧経営陣六人に十八億円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が二十三日、宇都宮地裁であり、被告の猪股英博元常務に対する尋問が行われた。

 猪股元常務は、融資方針を承認した一九九三年十二月の経営会議について「担当部署が検討し、最良の解決策として融資を起案したと思う。それを是と判断したことに、不合理性はないと考えている」と述べ、自身の責任を否定した。

 この訴訟は、破たんした同行が、旧経営陣の責任を明確にするために起こした三つの訴訟の一つ。

 同行側は「ゴルフ場開発の事業計画はずさんで、十分な担保を求めない不正融資。約九十億円が回収不能になり、被告には役員としての注意義務違反がある」と主張している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20070124/lcl_____tcg_____002.shtml