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2007年01月24日(水) 23時26分

村上ファンドのライブドア融資 「実現性低かった」証言朝日新聞

 証券取引法違反(インサイダー取引)の罪に問われた村上ファンド前代表、村上世彰(よしあき)被告(47)の公判が24日、東京地裁であった。ライブドアがニッポン放送株取得のため融資を申し込んでいた外資系金融機関の国内の窓口役だった会社役員が「融資実現の可能性は当初から低かった」と、弁護側主張に沿う証言をした。ただ、そうした認識はライブドア側には伝えていなかったとした。

 検察側は、村上前代表が04年11月、ライブドア側から融資計画を聞いたことが同法違反にあたると主張。弁護側は当時、融資の実現可能性がなかったと反論している。

 証言によると、ライブドアが同放送株の大量取得を計画したとされる04年9月の段階で、前取締役の宮内亮治被告(39)から600億円の融資申し込みを受けた。役員は「最初から話題作りのための『なんちゃってディール(取引)』かと思った。プロ野球参入の次がこれかと思った」と証言した。「具体的な返済計画が最後まで示されなかったため」だという。

http://www.asahi.com/national/update/0124/TKY200701240354.html