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2007年01月24日(水) 13時58分

一審死刑の女性被告、無罪主張に変更 監禁殺人控訴審朝日新聞

 北九州市のマンションで96〜02年、男女9人を監禁し、7人を死なせたとして殺人罪などに問われ一審・福岡地裁小倉支部で死刑判決を受けた松永太(45)、緒方純子(44)両被告の控訴審第1回公判が24日午後、福岡高裁(虎井寧夫裁判長)で始まった。一審で起訴事実を認めていた緒方被告側は、「松永被告から虐待を受け抵抗することができなかった。意思を制圧された道具にすぎず、刑事責任能力はなかった」と無罪主張に転じた。

 一方、松永被告側は一審と同じく、「殺害の実行犯は緒方被告。自分は手を下しておらず指示もしていない」と主張した。

 一審判決は、9人を金づるとして利用し監禁した松永被告をすべての犯行の首謀者と認定。緒方被告についても「松永被告の意図を実現するため積極的に犯行に加担した」とし、両被告に死刑を言い渡した。

http://www.asahi.com/national/update/0124/SEB200701240013.html