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2007年01月24日(水) 13時35分

「50歳で社長」認めず算定、ヤマダ電機賠償訴訟 前橋朝日新聞

 家電量販最大手のヤマダ電機(本社・前橋市)の山田昇社長の長女直美さん(当時26)が02年12月、前橋市内で乗用車にはねられ死亡した事故をめぐり、社長夫妻が男性運転者に対し、慰謝料を含めて計7億2691万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、前橋地裁であった。小林敬子裁判長は男性に6702万円の支払いを命じた。原告の主張する賠償額は、直美さんが将来、ヤマダ電機の社長を継ぐことを見込んで算定したが、同地裁はその特別な事情をくむ認定はしなかった。 03年4月に同地裁で言い渡されたこの事故の刑事裁判の判決では、男性が脇見運転をして赤信号のまま交差点に進入、青信号で歩いて横断していた直美さんをはねるなどして死亡させた、と認定している。

 訴状で原告側は、直美さんが入社3年目で、同社の課長職である社長室長だったことから、35歳で取締役、50歳で社長に昇進していたと想定し、将来得られるであろう収入「逸失利益」を5億7215万円と算定。一方、被告側は「全労働者の平均賃金」をもとに計算した4277万円が妥当と主張していた。

http://www.asahi.com/national/update/0124/TKY200701240218.html