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2007年01月24日(水) 00時00分

ヤマダ電機社長長女死亡させた男性に6700万円支払い命令ZAKZAK

 家電量販大手のヤマダ電機(本社前橋市)の山田昇社長と妻が、社長室長だった長女=当時(26)=を乗用車ではねて死亡させた男性(25)に対し、計約7億2700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、前橋地裁の小林敬子裁判長は24日、約6700万円を支払うよう命じた。

 原告側は長女が50歳で同社社長に就任すると想定、給与などの逸失利益や慰謝料などの賠償を求めていた。被告側は「短大を卒業した人の平均的給与を基準にするべきだ」と主張していた。

 判決理由で小林裁判長は「全労働者平均の年収を基礎に、逸失利益を算出することが相当」と指摘。長女の業務遂行能力など不確定要素が極めて多く、同社で昇進、昇給を遂げたであろうとまでは認められないと述べた。

 判決によると、男性は2002年12月、前橋市で赤信号を無視して交差点に進入、横断歩道を渡っていた長女をはねて死亡させた。男性は03年、業務上過失致死罪で禁固2年が確定した。

ZAKZAK 2007/01/24

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