不二家の大株主である森永製菓は２３日、森永剛太会長と不二家の桜井康文社長が電話で会談したことを明らかにした。
不二家が消費期限切れの牛乳などを使った洋菓子を製造・出荷していた問題が発覚して以降、両社のトップ会談は初めてだ。
森永製菓によると、会談で桜井社長は「（主力取引銀行の）りそな銀行と協議して自主再建を目指したい」と述べ、森永製菓に対して支援を求めなかったという。このほか、桜井社長は、再発防止に向けた取り組みを進める考えなども伝えたという。
森永製菓は、不二家のチョコレートなどの菓子部門について製造技術や品質管理などの支援に前向きな姿勢を示していた。ただ、不二家側が支援を求めなかったことで、森永は「推移を見守る」（幹部）考えだ。