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2007年01月24日(水) 22時41分

期限切れ、新たに21件 不二家の大阪・泉佐野工場で朝日新聞

 大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)が消費期限切れの原料などを使用した問題で、大阪府は24日、同社泉佐野工場(大阪府泉佐野市)が消費・賞味期限切れの原材料を使った例が新たに計21件見つかった、と発表した。いずれも06年のケースで、同工場の清水武博工場長が同日午後、府に提出した報告書で明らかになった。

 府によると、消費期限を1日超過した卵や、賞味期限を1日すぎた生クリームを、ケーキの原材料に使った例が計16件判明。賞味期限が1日すぎたクリーム類を別の洋菓子に使った例も5件見つかった。さらに、ケーキなどを出荷する際、細菌検査の方法が不十分だったケースも13件判明。いずれも検体の細菌の個数を十分確認せず、「多い」との記録しか残さなかった。

 このほか、同社が15日に実施した内部調査で、余った牛乳を期限を超えて使用したり、期限切れのカスタードクリームを新しいものと混ぜて使ったりした例が8件あり、納品管理などの不備も7件見つかったという。

http://www.asahi.com/national/update/0124/OSK200701240066.html