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2007年01月23日(火) 00時00分

山田製作所に7430万円賠償命令 「過労自殺」で熊本地裁 東京新聞

 オートバイ部品などを製造する山田製作所(桐生市)熊本事業部の社員が自殺したのは過重労働のためとして、遺族が約九千三百万円の損害賠償を求めた訴訟で、熊本地裁は二十二日、同社に約七千四百三十万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 亀川清長裁判長は判決理由で「労使で定めた時間外労働時間を大きく超える過重業務が続いていた」と指摘。「心身の健康状態が悪化したのに漫然と放置し、自殺につながった」と述べ、同製作所の安全配慮義務違反を認定した。

 判決によると、自殺した山田昭友さん=当時(24)=は二〇〇二年四月に塗装班リーダーに着任。時間外労働や休日勤務が続いた上、上司から激しくしかられ、うつ病となり同年五月に首をつって自殺した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20070123/lcl_____gnm_____004.shtml