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2007年01月23日(火) 21時08分

学習塾女児殺害事件で元講師に無期懲役を求刑 京都地検朝日新聞

 京都府宇治市の学習塾「京進宇治神明校」で05年12月、小学6年の堀本紗也乃さん(当時12)が刺殺された事件で、殺人罪と銃刀法違反罪に問われた同塾の元アルバイト講師萩野裕被告(24)の論告求刑公判が23日、京都地裁(氷室真裁判長)であった。検察側は萩野被告に完全な責任能力があったとして、「犯罪史上まれにみる凶悪犯罪として強く非難されるべきだ」と指摘し、無期懲役を求刑した。30日に弁護側の最終弁論があり、結審する予定。

 検察側は論告で、萩野被告が事前に包丁やハンマーを準備し、犯行を見られないように監視カメラの電源を切っていたことなどから、確定的な殺意に基づく計画的な犯行だと主張。犯行直前まで通常に生活していた▽記憶が鮮明だった▽直後に110番している——などとして、「行動を制御する能力を十分に備えていた」とした。

 法廷内についたてが設けられ、意見陳述した紗也乃さんの母は「女の子なのに顔をいっぱい切られ、傷つけられ、どんなに悔しかったか。法学の知識がある残酷な被告を正しく裁いて」と涙声で訴えた。

 萩野被告は検察側の論告の途中で泣き始め、「堀本さんを殺したんだよ」などと叫んだりして、氷室裁判長が制止する一幕もあった。閉廷後も、萩野被告は「僕を殺して下さい」「助けて下さい」と大声を出し、刑務官に抱きかかえられて退廷した。

http://www.asahi.com/national/update/0123/OSK200701230053.html