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2007年01月22日(月) 12時48分

「まだ実感わかない」そのまんま東氏、一夜明け会見朝日新聞

 宮崎県の出直し知事選で約26万6000票を得て初当選したそのまんま東氏(49)=本名・東国原英夫(ひがしこくばる・ひでお)=は一夜明けた22日、宮崎県庁で記者会見し、現在1人の副知事を2人にする方針を示した。自らの任期は最長3期とし、4選自粛条例の制定も目指す考えも表明。次点に7万票余の大差をつけた理由については「旧態依然とした閉塞(へいそく)感のある宮崎を打破しなくてはいけないとの思いを、県民と共有できた」と語った。23日に初登庁する。

県知事当選から一夜明けて、笑顔で質問にこたえるそのまんま東氏=22日午前9時43分、宮崎県庁で

 記者会見で、東氏は最優先課題としてスタッフや組織づくりを挙げたほか、県財政のスリム化について触れ、知事報酬の減額のほか、企業局が扱う水力発電事業の売却や公用車の廃止も検討するとした。

 これに先だって、宮崎市内の事務所で取材に応じ、「まだ実感はわかない」と語りながら、「『宮崎を変えないといけない』と訴えてきた。県民のニーズにどう応えるか具体的な政策を実現しないといけない」と気を引きしめた表情で話した。

 同県清武町で感染が確認された鳥インフルエンザ問題については、「(第2次の清浄性検査がある)27日を受け、ブロイラーや地鶏の安全・安心を発信したい」と述べた。

 21日夜は芸能人の知人や友人らから祝福の電話やメールが相次いだ。支持者からは「裏切らないで」「うそをつかないで」と声をかけられたという。東氏は「県民にとって、(官製談合事件で逮捕された)前知事の裏切りがショックだったのだと思う」と振り返った。

http://www.asahi.com/politics/update/0122/006.html