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2007年01月22日(月) 03時26分

「あるある捏造」総務省が関西テレビ聴取へ読売新聞

 フジテレビ系の情報番組「発掘!あるある大事典2」で、納豆のダイエット効果を示すデータのほとんどが捏造(ねつぞう)されていた問題について、総務省はきょう22日にも、番組を制作した関西テレビに対して、事実関係の報告を求める。

 問題があると判断すれば、厳重注意処分や、再発防止策の提出を求める行政指導を行う。またフジテレビ系列は21日、同番組の代わりに放送した情報番組の冒頭、関西テレビのアナウンサーが捏造の内容について説明、謝罪する異例の放送をした。

 総務省は、「報道は事実をまげない」などと定めている放送法に抵触していないかや、他にも似た事例がないかなどを関西テレビから聴取し、事実関係を慎重に調べる。

 一方、謝罪放送は21日午後9時、休止にした同番組の代わりの「スタ☆メン」冒頭に行われた。関西テレビの毛利八郎アナウンサーが約5分間、研究者の発言を創作したり、虚偽のデータを使ったりした番組の問題点について説明。「今回のことは報道機関としての放送局の信頼を著しく損なうもので、視聴者や関係者の信頼を裏切ることになり、深く反省し、おわび申し上げます。今後は二度とこのようなことが起こらないように対策を講じる所存です」と頭を下げた。

 この問題で、関西テレビに寄せられた抗議や問い合わせの電話は、21日夜までに計243件、キー局のフジテレビには約800件、メールも500件以上あった。内容は「あの番組が信用できなくなった」「信じていたのに裏切られた」などの批判が約55%で、「過去の番組にも問題がなかったか調べてほしい」という声もあった。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070122i102.htm