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2007年01月22日(月) 21時21分

寝坊ロッカーを“強制収容”朝日新聞

 昨年9月にメジャーデビューした3人組ロックユニット、カニバリズムのメンバーの1人が、所属レコード会社に強制的に住まわされていることが21日、分かった。朝起きるのが苦手で仕事に穴をあけることが多く、新曲のプロモーションに支障を来すというのがその理由。本社ビル地下3階に設置された部屋で生活している。

 問題のメンバーはギターの圭(22)。新曲「ホシの夜」を17日に発売したものの、目覚めが悪くプロモーション活動に全く参加しない。電話をかけても出ない。部屋に直接行っても、起きないという。そのため、東京・青山のエイベックス本社ビル地下3階に寝泊まりできる部屋を確保、強制的に住んでもらうことになった。

 カニバリズムは、昨年9月に「リトリ」でメジャーデビュー。同曲はオリコン総合チャートで初登場7位にランクされ、メロディアスでキャッチーな音楽性が人気となっている。

 そのため、エイベックスも第2弾シングル「ホシの夜」には力が入っていた。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞など、最大級のプロモーションを予定していたが、圭の寝坊で、予定されたプロモーションの半分以上がこなせないという。

 そこで、所属事務所、レコード会社が苦肉の策として、会社に寝泊まりさせることを決めた。所属事務所は「いろいろな手段をとりましたが、とにかく昼間に起きられない。1日や2日だったら許せますが、連日ですから…。これ以上の迷惑を掛けることはできないので、家には帰らせず、レコード会社に寝泊まりさせることにしました」。

 2月21日には初アルバムの発売を控えており、今回の新曲はプロモーション的にも重要だ。さらに、同ユニットは注目度が高く、エイベックスの稲垣博司役員も「今、頑張ってもらわないと困る。いろいろ理由があるでしょうが寝坊でスケジュールに穴をあけるなど言語道断」と“強制収容”を承諾した。

 圭は20日から、エイベックス本社ビル地下3階で生活している。「ビルの管理上、地下3階しか場所をキープできなかった。ここならギターを弾いても問題はない」(事務所関係者)。しかし、圭は「周りからはニート呼ばわりされるし、冗談じゃない。気も休まらない」と不満タラタラ。しかし、この生活は、2月いっぱい続けるという。

http://www.asahi.com/culture/music/NIK200701220008.html