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2007年01月21日(日) 00時00分

データ捏造 『納豆ダイエット』で発覚! 東京新聞

 関西テレビ放送(大阪市)は二十日、納豆のダイエット効果を取り上げた七日放送の情報番組「発掘!あるある大事典2」で、実験データをでっち上げて効果を誇張し、放送していたと発表した。 

 千草宗一郎社長は記者会見でデータの捏造(ねつぞう)を認め「視聴者の信頼を裏切ることとなり誠に申し訳ない。二度とないよう対策を講じる所存です」と謝罪した。

 同社は、番組の七カ所に問題があったとして調査委員会を立ち上げ、原因究明を急ぐ。二十一日の番組放送は休止。次回以降の放送は今後検討するとしており、打ち切りの可能性もある。同番組はフジテレビ系列で放送され、直後から全国で納豆の品切れが相次いでいた。

 発表によると「中性脂肪値が正常値になった」との被験者の数値測定は実際にはしておらず、朝に納豆を二パックまとめて食べた場合と、朝晩に分けて食べた場合の血液比較検査結果も架空だった。

 また、米テンプル大のアーサー・ショーツ教授のインタビューで、「日本の方々にも身近な食材で、(ダイエット効果のある)DHEAを増やすことが可能」などとする別の研究者の研究内容を日本語訳コメントで勝手に付けた。さらに、米国の実験で被験者がやせたことを示す比較写真は無関係の写真だった。

 同社は「納豆にダイエット効果があるという学説があるのは事実で、実験で体重が減ったのは間違いない。なぜ事実と異なる放送をしたかは現在調査中」としている。

 番組は同社と大手制作会社「日本テレワーク」の共同制作。テレワーク社が複数の制作会社に発注し、取材や編集をしていた。十二日に一部報道機関から取材があり、調査して不正が発覚した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070121/mng_____sya_____011.shtml