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2007年01月20日(土) 00時00分

不二家 期限切れ使用『小出し』 県検査で判明 東京新聞

 埼玉県は十九日、不二家埼玉工場(同県新座市)で、賞味期限切れの原料を使用したアップルパイが今月五日に製造されていたことを明らかにした。十七日に行った同工場への二度目の立ち入り検査で見つけた書類の内容について問い合わせたところ、工場側が認めたという。 

 県は、今月四日の製造工程の終了後に記録された書類に、同日が賞味期限の原料が保管されていることを示す記述があることに着目。期限切れにもかかわらず保管されている理由を尋ねたところ、十八日になって「五日に使用した」と報告があったという。

 このほか、六、七年前にも賞味期限切れの材料でアップルパイを製造していたことも新たに報告があった。県は「(不正を)小出しにする姿勢は問題だ」としている。期限切れの原料の使用や消費期限を延長するなどの同工場の不適切な製品は、これで三十三件。

 県は昨年十二月四日の定期監視で、同工場の壁などにあったひびを修理するよう指導したが十七日の検査では一部しか改善されていなかった。手洗いのない作業室もあったといい、県は「安全管理態勢の徹底が確認されない限り、再稼働は認められない」としている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070120/mng_____sya_____013.shtml