記事登録
2007年01月20日(土) 10時21分

差し押さえの屋形船、見積の3倍で落札 都のネット公売朝日新聞

 税金滞納者からの差し押さえ品を売って未納分に充てる東京都のインターネット公売で、出品されていた屋形船が、見積価格の約3倍の285万3000円で競り落とされた。都は「話題づくりだけで終わるのでは」と気をもんでいたが、全国各地から下見客が訪れ、激しい競り合いの結果、千葉県在住者が落札した。

 遊覧業者から差し押さえた25人乗りの屋形船。隅田川などで使われ、建造から19年たつが、中で調理もできる。「東京・下町の風物詩」のイメージが強く、都内の同業者の入札が想定されたが、下見会には沖縄県や新潟県などから参加する人も。「町おこしに生かしたい」と問い合わせてきた北海道の男性もいた。

 競りは、一定の保証金を払えば誰でもネット上で参加できる仕組み。締め切りは19日午後1時だったが、同0時45分に100万円の値が付くと、激しい応札で価格がみるみる上昇。最後の5分で85万円上がったという。

http://www.asahi.com/national/update/0120/TKY200701200120.html