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2007年01月19日(金) 00時00分

ドット抜け(どっとぬけ)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 液晶またはプラズマテレビ、パソコン用ディスプレーなどをよく見てみると、細かい点々が光って画像を作っているのがわかると思います。この点のことを「ドット」と呼びます。ディスプレー画面だけではなく、プリンターもドットで画像や文字を構成しています。その解像度を示す場合にも、一インチ当たりのドット数が使われますワン。

 ディスプレイの画面をさらによく見てみるとたまに光りっぱなしだったり、逆にまったく光っていないドットがあったりします。これをドット抜けと呼びます。ドット落ち、ドット欠け、画素落ちなどなど呼び名はいろいろありますが、全部同じ意味です。

 このドット抜けは液晶ディスプレーを製造するときに一定の割合で発生してしまうもので、不良ではありません。現状ではどうしても防ぐことが出来ないのです。メーカーによりますが3〜5個程度のドット抜けは基本仕様で保証対象外とされていることが多く、交換などは受け付けてくれませんワン。ただし大量のドット抜けがあったり、線状につながって抜けているようなものは、通常のドット抜けとは違う症状です。これは購入店で相談したほうがいいケースです。

 まあ、液晶ディスプレーにはつきものなので、あまり気にしないことですワン!……とはいえ、目立つ場所にドット抜けがあると、なかなかガッカリするものです。どうしてもドット抜けが許せない方むけに「ドット抜けがあったら交換する」という保証を行っているお店もあります。交換の諸条件は店によって違うので一概には言えませんが、内容次第では良いシステムでしょう。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070119nt03.htm