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2007年01月19日(金) 03時07分

「摂理」幹部宅などを家宅捜索 出入国管理法違反容疑朝日新聞

 千葉市などを拠点に活動していたカルト集団「摂理」の韓国籍の女性幹部(44)が、国内での在留資格を不正に取得していた疑いが強まったとして、千葉県警は18日夜、出入国管理法違反(資格外活動)の疑いで、同市内の女性幹部宅や集団の関連施設など関係先を家宅捜索した。県警は今後、教祖による女性暴行疑惑を含め、組織の実態解明を進める。

 女性幹部は教祖側近で、首都圏の信者組織のリーダー的存在だったとされる。信者の脱会を支援する弁護士らの同容疑での告発を、県警が昨年10月に受理していた。

 告発状などによると、女性幹部は00年、東京都内の会社に「デザイン企画」の職種で雇用されたと偽って在留資格を取得し、資格外の布教活動をした。その後も3回にわたり資格を更新したとされる。同社の社長ら男性2人も、女性幹部を雇用したかのように装い、在留資格の更新を手助けしたとして同時に告発されている。

 関係者によると、女性幹部は88年ごろ来日。千葉大や千葉工業大に在籍しながら、教団の関東での勧誘を取り仕切ってきた。教祖による性的暴行は女性幹部宅で繰り返されていたといい、教祖の潜伏先に女性を連れて行く中心的役割も担っていたとされる。

http://www.asahi.com/national/update/0119/TKY200701180378.html