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2007年01月18日(木) 00時00分

株の夜間取引、新たに3市場…乱立模様に懸念もZAKZAK

 インターネット専業証券を中心に株式の夜間取引市場が今年、相次いでスタートする。既に夜間取引を行っているマネックス、カブドットコムの両証券に加え、新たに3つの市場が誕生する。

 ネット証券の新規口座獲得数が頭打ちとなる中、競合他社との差別化を狙った動きだが、乱立気味の様相に、早くも先行きを懸念する声も出ている。

 ネット専業最大手のSBIイー・トレード証券は楽天証券などと5社共同で、2−3月の取引開始に向けて準備を進めている。松井証券も年度内をめどに開始する計画だ。また、SBIホールディングスはイー・トレードとは別の夜間取引市場を創設する構想を打ち出している。

 こうした情勢に、あるネット証券の幹部は「取引量の観点からすれば、夜間取引は複数に分散させるより集中させた方がいい」と懸念を漏らす。取引所と同じ競売買方式を採用して昨年9月に夜間取引を開始したカブドットコムの実績を見ると、売買代金はやや増加傾向にあるものの、昼間の2割程度という当初目標には程遠い状況。市場が増えれば、売買が分散され、各社とも十分な取引量を確保できないとの見方もある。

 売買動向によっては、即市場再編という事態にもなりかねない。

ZAKZAK 2007/01/18

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011814.html