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2007年01月18日(木) 00時00分

「ずっと昔から駄目」コンビニで購入不二家製品に虫ZAKZAK

 期限切れ原料使用問題で揺れる大手菓子メーカー「不二家」の菓子箱に虫が混入するトラブルが2005年発生し、同社が原因を調査した上で購入者に謝罪していたことが18日、分かった。

 菓子は、05年7月に京都市の男性会社員(22)が同市内のコンビニで購入したチョコスナック「ペコパイ」。ペコちゃんの顔がデザインされた箱に一口大の袋入りパイが入った商品で、箱を開けると体長約1.5ミリの虫が数匹見つかった。

 数日後、家族が同じ商品を購入するとまた虫が見つかり、男性は不二家に連絡。同社は同年8月2日付で調査結果を男性に報告した。

 それによると、虫はユスリカで、商品は同年5月9日、湘南工場富士裾野製造部(静岡県裾野市)でつくられた。箱をのり付けする工程で、蛍光灯の熱などで死んだユスリカが落下し、混入したとみられる。

 同社は「場内は窓がなく出入り口に防虫カーテンを設置、殺虫作業を定期的に行っているが、今後一層の防虫強化を図る」と釈明した。

 男性は「不二家の衛生管理はずっと昔から駄目な段階に来ていたのかもしれない。安全面への意識が薄く、消費者をばかにしているとしか思えない」と話した。

 同社は17日、富士裾野を含む菓子工場について「(品質国際規格の)ISOの認証を取得しており安全」との見解を出している。

ZAKZAK 2007/01/18

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011806.html