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2007年01月17日(水) 00時00分

NHK受信料が3年ぶり増 督促効果か 06年度見込み朝日新聞

 NHKは17日、06年度決算の見込みと07年度予算を発表した。06年度の受信料収入の見込みは前年度比36億円増の6060億円で、3年ぶりに増加に転じた。07年度の受信料収入も、06年度に比べ70億円増の6130億円を見込んでいる。収納の取り組み強化のほか、簡易裁判所を通じた支払い督促による波及効果が出ているようだ。

NHK受信料収入の推移

 NHKの受信料収入は相次ぐ職員不祥事に抗議する不払いが増えたことなどから、03年度に6478億円だったのが、04年度には6410億円、05年度には6024億円と減ってきた。06年度は当初予算で5940億円としていたが、結果はそこから120億円上積みされる見通しになった。

 07年度予算では、全体の事業収入6348億円に対して支出は6307億円。その差額を使い、過去の繰越金を取り崩さずに41億円を借金返済にあてる。

 支出では、番組制作本数を減らしたり、スポーツ放送権料を抑えたりして国内放送経費を96億円減らす一方、政府が国際放送の充実を求めているのを踏まえ、テレビ国際放送の英語番組づくりのため10億円増額する。

http://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200701170420.html