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2007年01月17日(水) 19時55分

厚労省、不二家社長に情報提供要求…農水省も遺憾の意読売新聞

 大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)が消費・賞味期限切れの原料を洋菓子製造に使うなどしていた問題で、厚生労働省は17日、同社の藤井林太郎社長を呼び、自治体の調査に、正確な情報を提供するよう求めた。

 厚労省を訪れた藤井社長は、「国民の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」と陳謝した。

 藤崎清道・食品安全部長は、「食への信頼を揺るがす重大事案で、遺憾に思う。行政への報告の遅れも見逃すことはできない」と厳しく指摘。

 自治体が同社の工場に対して行っている調査について、「的確な情報が十分に伝えられていないと聞いている」として、不二家の対応に不満を示した。

 農林水産省も17日、藤井社長を呼び、遺憾の意を伝えた。岡島正明・総合食料局長は「食品企業として倫理に欠け、消費者の間に不信を招いたことは誠に遺憾」と述べ、改善状況を随時、報告することを求めた。藤井社長は「信用回復のため、最大限の努力をしたい」と、消えいるような声で語った。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070117i313.htm