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2007年01月17日(水) 19時20分

違法ネットギャンブルの送金企業を摘発 米検察朝日新聞

 いつでも、どこからでも送金、入金ができることをうたい文句に世界各地に手を広げるオンライン決済サービス会社「ネッテラーグループ」の幹部とされるカナダ市民2人が、米国内では違法のインターネットギャンブリングを助長した疑いで米当局に逮捕された。ニューヨーク州南部を管轄する連邦検察官事務所が16日、発表した。

 発表によると、2人は99年に設立したグループの傘下の会社を通じ、米国内のギャンブル資金と国外のネットギャンブル会社を結びつけていた疑いがもたれている。世界のネットギャンブル業者の8割と取引があったといい、グループ企業の株を英国で公開していた。

 米国内やカナダに設けた様々な関連会社の口座を通すことで、資金の出どころがわからないようにし、銀行の自動支払いに似たシステムをつくって手軽に利用できるようにもしていたという。

 検察によると、05年には計73億ドル、06年の前半だけで51億ドルの取引にかかわり、収入の95%がネットギャンブル会社関連の取引によるものだったという。

http://www.asahi.com/international/update/0117/027.html