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2007年01月17日(水) 20時37分

週刊ポスト側に謝罪広告など命令 筒井議員巡る記事で朝日新聞

 民主党の筒井信隆衆院議員が、05年7月の「週刊ポスト」の郵政民営化法案審議に関する記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の小学館などに1000万円の賠償を求めた訴訟の判決が17日、東京地裁であった。記事は、筒井氏が党方針に反して自民党と談合を重ねたなどと指摘したが、藤山雅行裁判長は「重要な事実を記載せず読者の評価を誤らせた」と認め、500万円の賠償支払いと謝罪広告の掲載を命じた。

 判決は、記事の掲載が衆院解散、総選挙の可能性が出ていた時期だった点を考慮し、「(筒井氏の)政治信条に疑問が生じ、社会的評価が低下した」とした。小学館側は「記事は公的活動にかかわる。評価や意味づけが原告の認識と違っても、受忍限度内だ」と主張していた。

http://www.asahi.com/national/update/0117/TKY200701170401.html