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2007年01月17日(水) 00時00分

【広域】 多重債務の相談を 県内の司法書士と弁護士有志「まんさくの会」設立へ 東京新聞

 全国で多重債務問題が深刻化する中、県内の司法書士と弁護士の有志が27日、「福井クレジット・サラ金・悪徳商法被害者の会(通称・福井まんさくの会)」を設立する。同様の民間組織は既に37都道府県で設立されているが、県内では初となる。

 消費者金融や商工ローンは利息制限法の上限金利(年15−20%)と出資法の上限金利(年29・2%)の間にあるグレーゾーン金利での貸し付けがほとんど。昨年末に同金利の廃止を導入した貸金業規制の改正法が成立したが、返済しすぎるケースが依然多い。

 まんさくの会は、被害者が返済に関する正しい知識を身に付け、生活の立て直し法を見つけてもらう狙いで有志20人余が設立。司法書士や弁護士が直接被害者と面談し、返済方法などの相談に応じる。面談や被害者交流の場として、福井市春山1丁目に民家を借り上げるなど設立準備を進めている。

 通称の「まんさく」は「幸福の再来」という花言葉にちなんで名付けた。設立呼び掛け人の一人で司法書士の永田広次さん(61)は「問題を抱え込まず相談に来てほしい」と言葉に力を込める。

 創立総会が開かれる27日は、午前10時から午後3時30分まで、福井市宝永4丁目の神明神社で無料相談会を開く。問い合わせは、司法書士永田広次事務所=電0776(24)7831=へ。 

 (北原愛)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/fki/20070117/lcl_____fki_____006.shtml