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2007年01月16日(火) 00時00分

記事画像化して保存読売新聞


パソコンとスキャナーを使えば、はさみで記事を切り抜く作業も不要だ

 最近は、プリンターにスキャナー機能が搭載されるなど、家庭でも容易に画像の読み取りができるようになった。これに「やさしく新聞スクラップ」(メディアドライブ)を合わせて使えば、興味のある新聞記事をパソコンに保存し、必要な時に素早く目的の記事を探し出すことができる。(吉田昌史)

STEP1  スキャナーで読み込む

 まずは、記事をスキャナーで取り込む。使用した機種はキヤノンの多機能プリンター「MP600」。

 プリンターのガラス面に保存したい記事を置き、続いてソフトを起動、パソコン画面の左上にある「取り込み」ボタンをクリック。次の画面で「スキャナから読み込む」を選択する。この時、「用紙方向自動判定」と「自動傾き補正」にチェックを付けておくと、記事が斜めにずれないよう、縦横の向きを自動修正してくれるので便利だ。

 読み込み画面が表示されたら、記事に合わせて、白黒かカラーかを選択。後の作業で文字認識機能を使う都合上、解像度を300dpiに設定した。

STEP2  いらない記事は消せる

 記事を取り込んだら、「画像の編集」に移ろう。四角い形に読み取った画像には、不要な周りの記事までが含まれている。

 そんな時は「白塗りつぶし」や「トリミング」機能が便利だ。範囲を指定すると、不要な記事などを消してくれる。「移動」機能を使って記事の一部を切り取り、別の位置へ移動、記事全体の体裁を整えることもできる。

 家庭用プリンターのスキャナー機能を使った場合、一度に取り込める大きさは最大A4サイズが一般的だ。それよりも大きな記事は分割して取り込み、後から結合する。編集作業をすべて終えたら、画面右下の「スクラップへ転送 進む」をクリックする。

STEP3  テキスト化を忘れずに

 取り込んだ記事を保存する前に、文字認識機能を使って記事の文章をテキストデータにしておこう。パソコンに記事を保存する利点は、多くの記事の中から即座に、目的の記事を検索機能で探し出せる点だ。そのためには、取り込んだ記事の全文をテキスト化しておく。

 保存されている記事の閲覧も簡単だ。紙のスクラップブックとほとんど同じ見た目の画面に、保存されている記事が縮小表示されている。この中から読みたい記事をダブルクリックすると、その記事が拡大される。

 この時、記事の中に気になった言葉があれば、マーカーの線がひけるほか、メモを添えることもできる。

分野・日付ごとに管理 スキャナーの対応状況は製造元のホームページ(http://mediadrive.jp)で確認。 分野や日付ごとにフォルダーを設けて保存しておくと管理がしやすい。 ホームページも保存できる。

記者の感想

 無精な性格なので、スクラップすべき新聞がどんどん自室にたまっていくのが悩みの種だった。一連の操作がほとんどマウスのクリックだけで済むのが気に入った。これならスクラップがはかどりそうだ。

PDFにも変換OK

やさしく新聞スクラップ
 紙のままではかさばる新聞記事を、スキャナーで読み込み、コンパクトに管理する。取り込んだ記事をテキスト形式に変換して保存すれば、記事の見出しやキーワードで探せる。関連する複数の記事をグループにまとめると便利。取り込んだ記事をPDFや「ワード」「エクセル」などのファイルに変えられる。 メディアドライブ 標準価格6090円。

紙copi Lite
 ネット情報をスクラップするための無料ソフト。ホームページの記事を切り取って保存できる。マウス操作だけで簡単。タイトルも自動的に付く。URLは、http://www.kamilabo.jp/copilite/download.html

(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20070115nt01.htm